ES(エントリーシート)はですます調で書くべき?正しい文体選びと印象アップの書き方

ESの文体選びで迷っていませんか?ですます調と他の文体の違いを理解しよう
就職活動において、ES(エントリーシート)は企業に自分を知ってもらう最初の重要な機会です。多くの就活生が「どの文体で書けばいいのか」と悩むポイントの一つが、ですます調を使うべきかどうかという問題です。結論から言えば、ESではですます調を使うのが最も無難で好印象を与えやすい選択となります。
文体によって読み手に与える印象は大きく変わります。ですます調は丁寧で誠実な印象を与える一方、である調は論理的で堅実な印象を与えます。また、企業や業界によって求められる文体が異なる場合もあるため、正しい知識を持って適切に選択することが大切です。
この記事では、ESにおける文体選びの基本から、ですます調を使うメリット・デメリット、企業や質問内容に応じた使い分けのコツまで、採用担当者に好印象を与えるための文体選びを徹底解説します。これを読めば、自信を持ってESを作成できるようになるでしょう。
ESにおける3つの主な文体とそれぞれの特徴
ESを書く際に選択できる文体は主に3種類あります。それぞれの特徴を理解した上で、自分のESに最適な文体を選ぶことが重要です。
ですます調(丁寧体)の特徴と与える印象
ですます調は「〜です」「〜ます」で文章を終える丁寧な文体で、最も一般的にESで使用される形式です。読み手に対する敬意を示し、誠実で礼儀正しい印象を与えることができます。
この文体の最大の利点は、どんな企業・業界にも対応できる汎用性の高さにあります。特に初対面の採用担当者に対して、丁寧な態度で自己アピールできるため、マイナスの印象を与えるリスクが最も低い選択肢と言えます。
ただし、文章が冗長になりやすく、限られた文字数の中で情報を詰め込みたい場合には、やや不利になることもあります。それでも、迷ったらですます調を選ぶのが安全策です。
である調(常体)の特徴と適した場面
である調は「〜である」「〜だ」で終わる文体で、論文や報告書などでよく使われる形式です。簡潔で論理的な印象を与え、客観的な事実を述べる際に適しています。
コンサルティングファームやシンクタンク、研究職など、論理的思考力を重視する業界では、である調が好まれることもあります。また、自己PR欄よりも志望動機や業界分析など、客観的な視点が求められる項目で使用されることがあります。
しかし、使い方を誤ると冷たい印象や上から目線に感じられる可能性があるため、企業の雰囲気や求める人物像を十分に理解した上で選択する必要があります。
だ・である調とですます調の混在は避けるべき理由
一つのES内で複数の文体を混在させることは、基本的に避けるべきです。文体が統一されていないと、文章全体の印象がまとまらず、読みにくくなってしまいます。
採用担当者は一日に何十枚、何百枚ものESを読むため、読みやすさは非常に重要な要素です。文体の不統一は「注意力が足りない」「文章力に問題がある」といったネガティブな印象を与えかねません。
| 文体 | 印象 | 適した場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ですます調 | 丁寧・誠実 | ほぼ全ての企業・業界 | やや冗長になりがち |
| である調 | 論理的・客観的 | コンサル・研究職など | 冷たい印象を与える可能性 |
| だ調 | カジュアル・親しみやすい | ベンチャー企業など | フォーマルな場面では不適切 |
ですます調でESを書くメリットとデメリット
ですます調を選択する際には、そのメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。適切に活用すれば、採用担当者に好印象を与える強力なツールとなります。
ですます調の5つのメリット
ですます調には多くのメリットがあり、特に就職活動という改まった場面では効果的です。まず第一に、礼儀正しさと誠実さを自然に表現できる点が挙げられます。
第二に、読み手との心理的距離を適切に保つことができます。初めて会う採用担当者に対して、親しすぎず距離を置きすぎない、ちょうど良い距離感を文章で表現できるのです。
第三に、業界や企業を問わず使える汎用性の高さがあります。金融、メーカー、IT、サービス業など、どの業界でも違和感なく受け入れられる文体です。
- 礼儀正しく誠実な印象を与えられる
- 採用担当者との適切な心理的距離を保てる
- 業界・企業を問わず使える汎用性がある
- 丁寧な言葉遣いで熱意や真剣さが伝わりやすい
- 失礼な印象を与えるリスクが最も低い
ですます調のデメリットと対処法
一方で、ですます調にはいくつかのデメリットも存在します。最も大きな問題は、文章が冗長になりやすく、限られた文字数を圧迫してしまう点です。
「〜です」「〜ます」という語尾が繰り返されることで、文章全体が単調になり、読み手を飽きさせてしまう可能性もあります。また、簡潔さを重視する企業や職種では、やや回りくどい印象を与えることもあります。
これらのデメリットに対処するには、一文を短くする、体言止めを適度に取り入れる、接続詞を工夫するなどの技術が必要です。ただし、体言止めを多用しすぎると文体が不統一になるため、バランスが重要です。
企業が求める文体を見極めるポイント
企業によっては、特定の文体を好む傾向があります。これを見極めるためには、企業研究が欠かせません。企業のウェブサイトや採用ページ、社長メッセージなどの文体をチェックすることで、その企業の文化や雰囲気を把握できます。
また、OB・OG訪問で実際に働いている社員に確認するのも効果的な方法です。過去の内定者のESを見せてもらえる機会があれば、どのような文体が評価されているかを直接確認できます。
ただし、明確な指定がない限りは、ですます調を選んでおけば大きな問題はありません。迷った場合は、より丁寧な文体を選ぶのが無難な判断と言えるでしょう。
ESの質問内容別・最適な文体の選び方
ESの質問内容によって、適した文体が異なる場合があります。それぞれの質問の特性を理解し、最適な文体を選択することで、より効果的なアピールが可能になります。
自己PR・学生時代に力を入れたことの文体選び
自己PRや学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)は、自分の経験や強みを具体的にアピールする項目です。これらの項目では、ですます調が最も適しています。
自分の経験を語る際には、読み手に対して丁寧に説明する姿勢が重要です。ですます調を使うことで、謙虚さと自信のバランスを取りながら自己アピールができます。
特に、チームでの活動や他者との関わりを述べる際には、丁寧な文体が協調性や コミュニケーション能力の高さを印象づける効果もあります。自分の成果を誇示するのではなく、経験から学んだことを誠実に伝える姿勢が評価されます。
志望動機・企業研究の文体選び
志望動機や企業研究に関する質問では、企業への敬意と熱意を示すことが重要です。この点からも、ですます調が最適な選択となります。
「貴社の〇〇という理念に共感しました」「貴社で〇〇を実現したいと考えています」といった表現は、ですます調で書くことで、より誠実で真剣な印象を与えることができます。
一方、業界分析や市場動向など、客観的な事実を述べる部分では、である調を使う選択肢もあります。ただし、同じES内で文体を変える場合は、明確な理由と意図を持って行う必要があります。
長所・短所、価値観を問う質問の文体選び
長所・短所や価値観を問う質問では、自己分析の深さと誠実さが評価されます。これらの項目でも、ですます調を使うのが基本です。
特に短所を述べる際には、丁寧な文体を使うことで、自分の弱点を素直に認める謙虚さと、それを改善しようとする前向きな姿勢を効果的に伝えることができます。
| 質問タイプ | 推奨文体 | 理由 |
|---|---|---|
| 自己PR・ガクチカ | ですます調 | 謙虚さと自信のバランスが取れる |
| 志望動機 | ですます調 | 企業への敬意と熱意を示せる |
| 長所・短所 | ですます調 | 誠実さと謙虚さを表現できる |
| 業界分析(客観的内容) | である調も可 | 論理性と客観性を示せる |
ですます調で書く際の具体的なテクニックと注意点
ですます調を効果的に使うためには、いくつかのテクニックと注意点を押さえておく必要があります。これらを実践することで、読みやすく印象的なESを作成できます。
文末表現のバリエーションを増やす方法
ですます調の最大の課題は、「〜です」「〜ます」という語尾が単調になりがちな点です。これを解決するためには、文末表現にバリエーションを持たせることが重要です。
例えば、「〜と考えています」「〜と感じました」「〜だと思います」「〜でした」など、様々な表現を使い分けることで、文章にリズムが生まれます。また、「〜しました」と過去形を使う場合と、「〜しています」と現在進行形を使う場合では、印象が変わります。
連続して同じ語尾を使わないよう意識するだけで、文章の読みやすさは大きく向上します。文章を書いた後に、語尾だけを抜き出してチェックしてみると、パターンの偏りが見えてきます。
一文の長さと読点の適切な使い方
ですます調で書く際には、一文の長さにも注意が必要です。一文が長すぎると、丁寧な文体がかえって冗長で読みにくくなってしまいます。
理想的な一文の長さは40〜60文字程度です。これ以上長くなる場合は、二文に分けることを検討しましょう。また、読点(、)は適切に使うことで、文章の区切りを明確にし、読みやすさを向上させます。
読点の基本的な使い方としては、主語の後、接続詞の後、長い修飾語の後などに置くのが効果的です。ただし、読点を多用しすぎると文章が途切れ途切れになるため、声に出して読んでみて自然な位置に置くことを心がけましょう。
冗長表現を避けてスッキリ書くコツ
ですます調は丁寧ですが、冗長になりやすいという弱点があります。限られた文字数を有効活用するために、不要な表現は削ぎ落とす必要があります。
- 「〜することができます」→「〜できます」と簡潔に
- 「〜していきたいと考えています」→「〜したいと考えています」と短く
- 「〜というものです」→「〜です」とシンプルに
- 「〜ということを学びました」→「〜を学びました」と直接的に
- 「非常に〜」「とても〜」などの強調表現は必要最小限に
これらの冗長表現を削ることで、同じ内容をより少ない文字数で伝えることができ、結果として情報量の多い充実したESになります。
敬語の使い方で差をつけるポイント
ですます調を使う際には、正しい敬語の使い方も重要です。特に企業を指す際の表現には注意が必要です。ESでは「貴社」を使うのが基本ですが、面接では「御社」を使います。
また、「〜させていただく」という表現は、相手の許可を得て行う場合に使うものなので、多用は避けるべきです。「貴社で働かせていただきたい」よりも「貴社で働きたいと考えています」の方が自然で力強い印象を与えます。
尊敬語と謙譲語の使い分けも重要です。自分の行動には謙譲語、相手や第三者の行動には尊敬語を使うという基本を押さえておきましょう。
業界・企業別のESの文体傾向と選び方
業界や企業によって、好まれる文体には傾向があります。志望する業界の特性を理解し、適切な文体を選ぶことで、企業との相性の良さをアピールできます。
金融・商社などの伝統的業界での文体選び
金融機関や総合商社、大手メーカーなどの伝統的な業界では、フォーマルで丁寧な文体が好まれる傾向があります。これらの業界では、ですます調が最も安全で適切な選択です。
特に金融業界では、顧客との信頼関係が重要視されるため、丁寧で誠実な印象を与えるですます調が高く評価されます。また、これらの業界では社会人としての基本的なマナーやビジネス文書の作成能力も見られているため、正しい敬語と文法を使うことが重要です。
文章の構成も論理的で分かりやすいことが求められるため、結論を先に述べてから理由や具体例を続けるPREP法(Point, Reason, Example, Point)などの構成を意識すると良いでしょう。
IT・ベンチャー企業での文体選び
IT企業やベンチャー企業では、比較的カジュアルな社風を持つ企業も多く、文体の選択肢に幅があります。ただし、カジュアルな社風だからといって、ESでくだけた文体を使うのは避けるべきです。
これらの企業でも、基本的にはですます調を使うのが無難です。ただし、伝統的な業界ほど堅苦しくなりすぎないよう、簡潔で読みやすい文章を心がけると良いでしょう。
IT業界では論理的思考力や問題解決能力が重視されるため、具体的な数字やデータを盛り込みながら、簡潔に要点を伝える文章が評価されます。冗長な表現は避け、ポイントを押さえた文章を目指しましょう。
コンサルティング・研究職での文体選び
コンサルティングファームやシンクタンク、研究職などでは、論理的で客観的な文章が求められることがあります。これらの業界では、である調が許容される、あるいは好まれる場合もあります。
ただし、自己PRや志望動機など、自分の思いや熱意を伝える部分ではですます調を使い、業界分析や課題解決のアプローチなど、客観的な内容を述べる部分ではである調を使うという使い分けも可能です。
| 業界 | 推奨文体 | 重視されるポイント |
|---|---|---|
| 金融・商社 | ですます調 | 誠実さ、丁寧さ、信頼性 |
| メーカー | ですます調 | 堅実さ、論理性、協調性 |
| IT・ベンチャー | ですます調(簡潔に) | 論理性、具体性、スピード感 |
| コンサル・研究職 | ですます調/である調 | 論理性、客観性、分析力 |
| マスコミ・広告 | ですます調 | 表現力、独自性、熱意 |
ですます調のESを書く際のよくある失敗例と改善方法
ですます調でESを書く際には、多くの就活生が共通して陥りやすい失敗があります。これらの失敗例を知り、事前に対策することで、より質の高いESを作成できます。
語尾の単調な繰り返しによる読みにくさ
最も多い失敗例は、「〜ます」「〜です」という語尾が連続して単調になってしまうことです。これでは文章にリズムがなく、読み手を飽きさせてしまいます。
【悪い例】私は大学時代、サークル活動に力を入れました。部長として部員をまとめました。イベントを企画しました。その結果、部員数が増えました。
【良い例】私は大学時代、サークル活動に力を入れました。部長として部員をまとめる中で、魅力的なイベントの企画に注力した結果、部員数を30名から50名に増やすことができました。
改善のポイントは、複数の短い文を一つの文にまとめることと、語尾のバリエーションを増やすことです。また、具体的な数字を入れることで、説得力も増します。
丁寧すぎて回りくどい表現
丁寧さを意識するあまり、過度に回りくどい表現になってしまうことも多い失敗例です。限られた文字数の中では、簡潔さも重要な要素です。
【悪い例】私は貴社において、これまで学んできたことを活かしながら、様々な業務に挑戦させていただき、成長していきたいと考えております。
【良い例】私は貴社で学んだ知識を活かし、様々な業務に挑戦して成長したいと考えています。
「〜させていただき」「〜していきたい」などの表現は、一つの文に一度程度に抑えることで、すっきりとした印象になります。丁寧さと簡潔さのバランスを意識しましょう。
敬語の誤用や不自然な表現
敬語の使い方を誤ると、せっかくのですます調が逆効果になってしまいます。特に多いのが、二重敬語や謙譲語と尊敬語の混同です。
- 「拝見させていただく」→「拝見する」が正しい(二重敬語)
- 「おっしゃられる」→「おっしゃる」が正しい(二重敬語)
- 「伺わせていただく」→「伺う」が正しい(過剰な謙譲語)
- 「貴社に参ります」→「貴社に伺います」が自然
敬語に自信がない場合は、無理に複雑な敬語を使わず、シンプルな表現を選ぶ方が安全です。また、書き終えた後に声に出して読んでみると、不自然な表現に気づきやすくなります。
文体の不統一による違和感
一つのES内で、ですます調とである調が混在してしまうケースも見られます。意図的な使い分けでない限り、文体は統一すべきです。
【悪い例】私は大学でマーケティングを学びました。消費者行動の分析が専門である。この知識を貴社の商品開発に活かしたいと考えています。
【良い例】私は大学でマーケティングを学び、特に消費者行動の分析を専門としています。この知識を貴社の商品開発に活かしたいと考えています。
文体の統一は、文章全体の印象をまとまりのあるものにするために不可欠です。書き終えた後に全体を通して読み直し、文体が統一されているか確認しましょう。
ですます調のESを魅力的にする+αのテクニック
基本的なですます調の使い方をマスターしたら、さらに一歩進んだテクニックを取り入れることで、他の就活生と差をつけることができます。
具体的なエピソードと数字で説得力を高める
ですます調で書く際、抽象的な表現だけでは印象に残りにくくなります。具体的なエピソードや数字を盛り込むことで、説得力が格段に向上します。
【抽象的な例】私はアルバイトで接客スキルを磨きました。お客様に喜んでいただけるよう努力しました。
【具体的な例】私はカフェのアルバイトで、常連のお客様30名以上の好みを覚え、注文前におすすめを提案する接客を心がけました。その結果、お客様満足度調査で店舗1位を獲得しました。
数字を入れることで、あなたの経験や成果が具体的にイメージしやすくなり、説得力が増します。可能な限り、定量的な情報を盛り込むよう意識しましょう。
PREP法を活用した論理的な構成
ですます調で書く場合でも、論理的な構成は重要です。PREP法を使うことで、分かりやすく説得力のある文章になります。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論の繰り返し)の順で構成する方法です。最初に結論を述べることで、読み手は何について書かれているのかすぐに理解できます。
【PREP法の例】私の強みはチームをまとめる調整力です(Point)。大学祭実行委員として、意見が対立する30名のメンバーをまとめる必要がありました(Reason)。各グループの意見を聞き、共通点を見出す調整を重ねた結果、過去最高の来場者数を記録しました(Example)。この調整力を貴社のプロジェクト推進に活かしたいと考えています(Point)。
企業の求める人物像とリンクさせる表現
ですます調で書く際には、企業の求める人物像を意識した表現を取り入れることで、「この人は当社に合っている」という印象を与えることができます。
企業の採用ページや理念、社長メッセージなどから、キーワードを抽出し、自然な形でESに織り込みましょう。ただし、企業の言葉をそのまま使うのではなく、自分の言葉で表現することが重要です。
- 「挑戦」を重視する企業→「新しい分野に挑戦する姿勢」を強調
- 「チームワーク」を重視する企業→「協力して成果を出した経験」を具体的に
- 「顧客第一」を掲げる企業→「相手の立場で考える姿勢」をアピール
- 「革新」を目指す企業→「既存の方法を改善した経験」を盛り込む
読み手を引き込む冒頭文の書き方
ESの冒頭文は、採用担当者の興味を引く重要な部分です。ですます調でも、インパクトのある書き出しを心がけましょう。
【平凡な例】私は大学時代、サークル活動に力を入れました。
【引き込む例】「このサークルを変えたい」という思いから、私は改革に挑戦しました。
冒頭で具体的な言葉や印象的なエピソードを提示することで、読み手の興味を引き、最後まで読んでもらえる可能性が高まります。ただし、奇をてらいすぎず、自然な流れを保つことが大切です。
ES提出前の最終チェックポイント
ESを書き終えたら、提出前に必ず最終チェックを行いましょう。細かいミスが原因で評価を下げてしまうのは非常にもったいないことです。
文体統一の確認方法
まず、ES全体を通して文体が統一されているか確認します。最も効果的な方法は、全ての文末だけを抜き出してチェックすることです。
ですます調で統一すると決めたなら、「〜です」「〜ます」「〜でした」「〜ました」以外の文末がないか確認しましょう。もし「〜である」「〜だ」などが混じっていたら、修正が必要です。
また、体言止め(名詞で文を終える方法)を使っている場合、その頻度が適切かもチェックします。体言止めは強調効果がありますが、多用すると文体の統一感が損なわれるため、全体の10%以下に抑えるのが目安です。
誤字脱字と敬語のダブルチェック
誤字脱字は、注意力不足や仕事への真剣さが欠けているという印象を与えてしまいます。必ず複数回チェックしましょう。
特に注意すべき点は以下の通りです。
- 企業名や部署名の表記(株式会社の位置、正式名称など)
- 「貴社」と「御社」の使い分け(ESでは「貴社」)
- 「〜させていただく」の多用
- 「伺う」「参る」などの謙譲語の適切な使用
- 二重敬語になっていないか
- 同音異義語の誤変換(「意志」と「意思」など)
可能であれば、友人やキャリアセンターの職員など、第三者に読んでもらうことをおすすめします。自分では気づかない誤りや不自然な表現を指摘してもらえます。
声に出して読んで違和感をチェック
文章を声に出して読むことは、非常に効果的なチェック方法です。黙読では気づかない違和感や、読みにくい箇所を発見できます。
声に出して読んだときに、息継ぎが難しい箇所があれば、その文は長すぎる可能性があります。また、同じ語尾が連続していると、読んでいて単調に感じるはずです。
さらに、声に出すことで、敬語の使い方が不自然かどうかも判断しやすくなります。実際に面接で話すことを想定して読んでみると、より実践的なチェックができます。
文字数と内容のバランス確認
ESには通常、文字数制限があります。制限ギリギリまで書くことが必ずしも良いわけではありませんが、8割以上は埋めるようにしましょう。
文字数が足りない場合は、具体的なエピソードや数字を追加することで内容を充実させます。逆に文字数オーバーの場合は、冗長な表現を削り、簡潔にまとめます。
| チェック項目 | 確認方法 | 重要度 |
|---|---|---|
| 文体の統一 | 全文末を抜き出してチェック | ★★★ |
| 誤字脱字 | 複数回の読み直し、第三者チェック | ★★★ |
| 敬語の正確性 | 特に企業名、謙譲語・尊敬語の使い分け | ★★★ |
| 論理性 | PREP法などの構成になっているか | ★★☆ |
| 具体性 | 数字やエピソードが入っているか | ★★☆ |
| 読みやすさ | 声に出して読む | ★★☆ |
まとめ:ESの文体選びは「ですます調」が基本、企業に合わせた調整も重要
ESの文体選びについて、様々な角度から解説してきました。結論として、迷ったらですます調を選ぶのが最も安全で効果的な選択です。ですます調は、礼儀正しさと誠実さを自然に表現でき、どの業界・企業にも対応できる汎用性の高さが最大の魅力です。
ただし、ですます調を使う際には、語尾の単調な繰り返しを避け、一文を適切な長さに保ち、冗長な表現を削ぎ落とすことが重要です。また、具体的な数字やエピソードを盛り込み、PREP法などの論理的な構成を意識することで、より説得力のあるESになります。
企業や業界によっては、である調が好まれる場合もありますが、明確な指定がない限りはですます調を選んでおけば問題ありません。企業研究を通じて、その企業の文化や雰囲気を理解し、適切な文体を選択しましょう。
最後に、ESは一度書いたら終わりではありません。何度も読み直し、第三者にチェックしてもらい、ブラッシュアップを重ねることで、採用担当者の心に響く質の高いESが完成します。文体選びは重要ですが、それ以上に大切なのは、あなた自身の経験や思いを誠実に伝えることです。自信を持って、あなたらしいESを作成してください。
