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デジマ柱稽古 〜新卒が3ヵ月でプロマーケターになるまでの修行録【立志編】〜

新卒に広告運用を完全インハウスで任せた話|外部プロ大平さんとの3ヶ月スパルタ指導【前編】

TechSuite代表の畠山です。

2025年8月、我々は大きな決断をしました。これまで代理店に委託していた広告運用を完全インハウス化すること。そして、その重責を新卒入社メンバーの永井に任せることにしたのです。

正直、決して少なくない規模の金額の広告予算を新卒に任せることに不安がなかったと言えば嘘になります。しかし、TechSuiteが掲げる「若手の成長にコミットする」という理念を体現する絶好の機会だと考えました。あと、生成AIがあるので、未経験でもキャッチアップしやすい環境なので、インハウス化がしやすいのかな、とも思いました。(実際に、海外では広告のインハウス化のトレンドがございます)

永井の成長のために、広告運用のエキスパートである大平さんを業務委託としてお招きし、3ヵ月間のスパルタ指導プログラムを組みました。

大平 葵さん(TechSuiteが永井さんの指南役として招聘した外部のプロマーケター)

大平 葵
(TechSuiteが永井さんの指南役として招聘した外部のプロマーケター)
法政大学卒業後、ADKグループ会社にてtoC商品のプロモーション業務に従事。その後アナグラム株式会社で運用型広告のスペシャリストとして経験を積み、現在は新規事業開発コンサルタントとして大企業の事業創出を支援している。

今回は、指導開始から1ヵ月が経過したタイミングで、大平さんと永井に率直な話を聞いてきました。新卒が未経験領域でどう成長していくのか、外部プロ人材との協業がどんな化学反応を起こすのか、リアルな声をお届けします。

目次

なぜ新卒が手を挙げたのか

畠山: 永井さん、そもそもなぜ広告運用をやりたいと?

永井: 正直、最初は勢いでした(笑)。でも、営業以外のスキルも身につけたかったんです。ただ、サービスのリード獲得という最も重要な業務の1つを担当するので、想像以上の責任の重さに圧倒されました…

畠山: 大平さんから見て、最初の永井さんの印象はどうでした?

大平: 率直に言うと「大丈夫かな」と思いました(笑)。でも、素直さと学習意欲は感じました。3ヵ月あれば何とかなるかな、と感じてます。広告代理店時代でも1年かけて教えることを3ヵ月で教えるので「相当ハードですよ」とは話しましたが、むしろ永井さんの方から「スパルタでおねがいします」と返答があり「それでは頑張ろう」と。

最初の1週間で露呈した「根本的な理解不足」

畠山: 初回のミーティングはどんな感じでしたか?

永井: 自信満々でアジェンダ作っていったんです。でも、今思えば恥ずかしい内容で…

大平: まず「インハウス運用と代理店運用の違いは何ですか?」と聞いたら、答えられなかったんです。

永井: 「社内でやるか、外部に委託するか」くらいしか…本質的な違いが全くわかってませんでした。

大平: インハウスは「改善インパクトの大きさ」で優先順位を決める。代理店は工数を正当化する必要がある(その為、工数が掛かることは避ける傾向にある)けど、インハウスは工数如何を問わず最大効果を狙う。この違いを理解してもらうところから始めました。

畠山: 他にも問題があったとか?

永井: アジェンダに「CTRが低いことが課題」とだけ書いて提出したんです。そしたら…

大平: 「それだけ書いて議論になると思いますか?」と。かなり厳しく言いました。

永井: 「解像度が低すぎる」と怒られました。CTRが低いのは課題かもしれないけど、なぜ低いのか、どのキャンペーンが特に悪いのか、原因仮説は何か…そこまで考えてないと議論にならないと。

大平: 表面的な数値報告じゃなくて、「CTRが低い原因は〇〇という仮説があり、それを検証するために△△を実施する」まで言えて初めてスタートラインです。

広告代理店1年分を3ヵ月で叩き込む

畠山: 3ヵ月というのは相当ハードですよね?

大平: 私が広告代理店時代に新卒に対して1年かけて教えていた内容を、3ヵ月に圧縮してます。正直、かなり無茶なスケジュールです。

永井: 毎日やることが山積みで…

畠山: 具体的にはどんなことを?

永井: まず、毎日手打ちで広告画面から数値を転記してスプレッドシートに埋めていく作業。自動化したいけど、「まずは手で触って数字の感覚を掴め」と。

大平: あえて手作業にしてます。数字の変化を肌で感じてもらいたいから。

永井: あと、毎日「広告運用メモ」を書いてます。今日何をやったか、どんな数値変化があったか、明日何をするか…

大平: これも代理店時代は必須でした。思考を言語化する訓練です。

「解像度を上げる」という壁

畠山: 一番苦労している点は何ですか?

永井: やっぱり「課題の解像度を上げる」ことです。数字は見えても、その裏にある原因まで辿り着けない。

大平: 例えば、「Meta広告のCPAが良い」という事実があっても、「なぜ良いのか」まで説明できないと意味がない。

永井: ターゲティング精度なのか、クリエイティブなのか、配信面なのか…要因を分解して考える癖がまだついてなくて。

大平: でも、少しずつ良くなってます。3回目のアジェンダでは、ちゃんと仮説が書かれていました。

データ分析・示唆出しの呼吸

畠山: 日々の運用で印象的なエピソードはありますか?

永井: ファネル分析の宿題が出た時は、本当に苦戦しました。インプレッションから商談まで、各段階でどこに課題があるのか…

大平: 永井さん、最初は「コンバージョン数が少ない」としか言えなかったんです。でも、それがクリック率の問題なのか、CVRの問題なのか、分解して考える必要がある。

永井: 実際に分析してみたら、LPのCVRにも課題が見えてきて。

大平: そう、こういう「改善インパクトの大きい施策」を見つけることが、インハウス運用の肝です。

畠山: 他にも発見はありましたか?

永井: ディスプレイ広告の配信先を詳しく見たら、エンタメ系チャンネルに大量配信されてて…BtoBなのに(笑)。

大平: これも「データを疑う」習慣の重要性です。管理画面の数字だけ見てると気づかない。配信実態を確認することで、無駄な広告費を削減できる。

木を見て森を見ずになるな

永井: 最初、毎日の数値変動に一喜一憂してました。昨日CPAが悪かったからすぐクリエイティブ変えよう!とか…

大平: 目の前の数字を見ることが、「改善インパクトの高い仮説を立てる」より簡単かつ楽しそうな雰囲気があるから、みんな陥りがちなんです。でも広告配信の数値は日々の変動が非常に大きい。曜日効果、天候、競合の入札状況、在庫状況などでCPAも大きく変動する。

畠山: なるほど、それで判断を誤ると?

大平: 1日単位で意思決定すると、一時的なノイズをシグナルと誤認しやすい。CPA調整やクリエイティブの切り替えを頻繁に行うと、最適化の過程で成果が安定しなくなります。

永井: じゃあ、どのくらいのスパンで判断すべきなんですか?

大平: 広告の「効果測定」や「最適化」は統計的に有意な差が判断できるレベルで実施すべき。目安は1-2週間配信で検証すると、ノイズが平均化されやすいです。毎日数字は見るけど、それだけで判断せずに待つ。これが鉄則です。

小さな成功体験

畠山: 1ヵ月で何か手応えはありましたか?

永井: キーワードの除外設定を見直したら、無駄な配信が減って、CPAが15%改善しました。小さいけど、自分で考えて実行した初めての成果です。

大平: いい着眼点でした。ただ、もっと大きなインパクトを狙える施策があるはず。そこに気づいてほしい。

永井: クリエイティブですよね…動画制作、まだ手をつけられてないです。

大平: Meta広告は静止画だけでは限界がある。次の1ヵ月はそこがメインテーマです。

これからの試練

畠山: 今後の計画は?

大平: 来週から、1週間私なしで運用してもらいます。

永井: え、もうですか!?まだ全然一人でできる自信ないです…

大平: だからこそ、早めに経験してもらいます。失敗してもいい。何が足りないか自覚することが大切です。

畠山: 永井さん、3ヵ月後の目標は?

永井: 大平さんがいなくても、一人で運用を回せるようになることです。そして、次の新卒に教えられるレベルになりたいです。

大平: その意気です。必ずできるようになりますよ。

編集後記(畠山)

インタビューを通じて、永井の成長と苦悩、そして大平さんの指導哲学が垣間見えました。

「解像度を上げる」「インパクトで優先順位を決める」「データの実態を確認する」

広告代理店で1年かけて教える内容を3ヵ月で。正直、永井にとっては地獄のような日々だと思います。でも、この密度の濃い経験は、必ず彼の財産になるはずです。

新卒2年目で広告運用を統括する経験ができるのは、キャリアとしても非常に価値があると思います。多くの企業では5年目、10年目でようやく任されるような責任を、TechSuiteでは新卒にチャンスを与える。これが我々の人材育成の特徴です。

果たして永井は、残り2ヵ月で一人前のマーケターになれるのか。後編では、さらなる試練と成長の軌跡をお届けします。

TechSuiteでは、このような成長環境に興味がある方を積極採用中です。ご興味ある方は、ぜひTechSuite株式会社の公式LINEを追加してください。

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