SaaSベンチャーを就活で見極める指標|ARRだけでは分からないポイント
SaaSベンチャーを見るとき、ARR(年間経常収益)という数字がよく使われます。ただ、ARRだけでは、会社の状態を十分に捉えられません。他の指標とあわせて見るポイントを整理します。
ARRとは
月額や年額で継続的に支払われる契約の、年間の合計を示す数字です。成長の勢いを知る手がかりになりますが、規模が小さい時期は、少しの増減で大きく変動します。
あわせて見たい指標
解約率(チャーン)
契約を終了した顧客の割合です。解約が少ないほど、サービスが顧客に価値を提供している可能性が高まります。
顧客あたりの売上の変化
既存の顧客が、利用を増やしているかを見ます。利用が広がっているサービスは、満足度が高いと考えられます。
顧客の獲得にかかる費用
新しい顧客を獲得するために、どれだけの費用がかかっているかを確認します。成長のために無理な費用をかけていないかを見ましょう。
顧客の構成
大企業が多いのか、中小企業が多いのか、特定の業界に偏っていないかを確認します。
学生が確認できる方法
これらの数字は、未上場の会社では公開されないことが多くあります。面談で、次のように質問してみましょう。
– 継続して使っているお客様の割合はどのくらいですか
– 既存のお客様の利用は、増えていますか
– 成長の中で、特に重視している数字は何ですか
注意点
数字の見方は、会社や事業の段階によって異なります。数字そのものより、その数字をどう捉え、改善しているかを見てください。
TechSuiteを調べるとき
TechSuiteの事業の数字は、公開情報を読み、職種責任者や人事に質問して確認してください。
具体的な場面で考える
たとえば、Hさんが、SaaSベンチャーの面談で、解約の話を聞いた場面です。担当者は、「継続して使っていただいている顧客は、約九割」と話しました。さらに、解約の主な理由が、導入後の活用の難しさだと、率直に説明しました。Hさんは、課題を隠さず、改善に取り組む姿勢に、好感を持ちました。数字と、数字への向き合い方を、あわせて見ましょう。
よくある質問
ARRは、重要な指標ですか。
成長の目安になりますが、解約率や顧客の質も、あわせて見ましょう。
数字は、公開されていますか。
未上場では、公開されないことが多くあります。面談で聞いてみましょう。
数字の見方が分かりません。
基本の用語を、入門書で学んでおくと、質問が深まります。
まとめ
SaaSベンチャーは、ARRに加えて、解約率、顧客あたりの売上、獲得費用、顧客の構成を見ます。数字の背景を質問して、事業の健全さを確かめましょう。
