OB・OG訪問のやり方|ベンチャー志望の新卒向けに解説
OB・OG訪問は、会社の公式情報では分かりにくい日々の仕事を聞く機会です。会った人数を増やすことが目的ではありません。自分の就活軸に関係する問いを持ち、社員個人の経験と会社の制度を分けて受け取ると、企業比較に役立ちます。
訪問の目的を一つ決める
「社風を知りたい」だけでは質問が広がります。「入社1年目の営業は顧客のどの課題を聞くか」「企画の判断を誰がレビューするか」など、今の判断に必要な問いを選びます。企業の事業や募集職種は公式サイトで先に調べ、公開情報で分かる質問に時間を使いすぎないようにします。
相手と連絡方法を選ぶ
大学のキャリアセンター、卒業生の紹介、企業が案内する面談の機会などを確認します。京都大学のキャリアサポートセンターも、OB・OG訪問を仕事理解と進路選択に役立てる方法として案内しています。誰に連絡する場合も、所属と名前、訪問したい理由、希望する方法と所要時間を簡潔に伝え、相手の都合を優先します。
事前に三つの質問を用意する
質問は、担当する仕事、判断に迷う場面、学びと支援に分けると話が具体的になります。「裁量がありますか」より、「入社1年目に自分で決めたことと、先輩へ相談したことを教えてください」と聞きます。相手の部署と入社時期によって経験は違うため、最初に現在の役割を確認しましょう。
面談中は具体例を聞く
一般論を求めるより、最近の一つの案件を話せる範囲で教えてもらいます。誰の課題を扱い、誰と協力し、何を学んだかを聞きます。顧客名や非公開の数字を無理に求めないことも大切です。話を遮らず、分からない言葉はその場で確認します。
訪問後は四欄で記録する
「聞いた事実」「その社員の経験」「自分の解釈」「未確認の点」を分けます。たとえば「週一回レビューを受けた」はその社員の経験で、全員に同じ制度があるとは限りません。採用担当者や別の社員へ確認する問いに変えましょう。連絡を受けた相手には、時間を割いてくれたことへのお礼を伝えます。
ベンチャー志望なら聞きたいこと
役割の境界、仕事が変わるときの優先順位、相談先、入社後の育成を聞きます。小さな組織だから全員が幅広い仕事をするとは限りません。公式情報と面談の話に違いがあれば、事業や時期の違いか確かめます。一人の話から会社全体を決めつけない姿勢が必要です。
安全と境界も守る
連絡先の入手方法や面談場所は、大学や企業が案内する手順を確認します。違和感のある依頼を受けた場合は、大学のキャリアセンターなどへ相談できます。就活のための面談であっても、個人的な情報を渡す必要があるかは自分で判断してください。
依頼文の例
「〇〇大学の△△です。貴社の法人営業職に関心があり、募集要項を読んだ上で、入社後の顧客との関わり方を伺いたくご連絡しました。可能でしたら30分ほどオンラインでお話を伺えないでしょうか」といった形で、所属、目的、所要時間を伝えます。相手が断りやすい余地を残し、返事を急かさないようにします。
話が違って聞こえたとき
採用ページと社員の説明が異なる場合、時期や部署が違う可能性があります。「募集要項ではこう理解しましたが、現在の部署ではどうですか」と前提を確かめましょう。社員個人に制度の確約を求めず、正式な条件は採用担当者へ確認します。
訪問できない場合
卒業生が見つからなくても、企業説明会、職種別面談、大学の相談窓口などで同じ問いを確かめられます。OB・OG訪問をしたかどうかだけで志望度を判断しないでください。必要な情報が得られる方法を選ぶことが目的です。
オンライン面談でも同じ
画面越しでも、時間を守り、相手の話を聞き、分からない点を確認します。録音や共有をしたい場合は、先に相手へ確認してください。終了後は、話してもらった内容を公開してよいか勝手に判断せず、自分の就活のための記録として扱います。
質問を絞る基準
自分が会社を選ぶうえで重要なことから三問選びます。待遇や配属の正式な条件は採用担当者へ、日々の仕事や学びは社員へ聞くと、相手の経験を生かせます。
まとめ
OB・OG訪問は、目的を決め、公開情報を調べ、具体例を聞き、個人の経験と制度を分けて記録する流れで進めます。訪問そのものより、次の企業選びに何を使えるかが大切です。
参照した公式情報
京都大学「就職活動について」
TechSuite「新卒採用情報」
確認日:2026-10-08
