Vertical SaaSとHorizontal SaaSに向いている人の違い|就活軸で比較
Vertical SaaSとHorizontal SaaS、どちらに向いているか
特定業界向けの製品を扱うVertical SaaSと、業界をまたぐ機能を扱うHorizontal SaaS。二つの分類は顧客との向き合い方を考える入口になりますが、性格診断の答えではありません。自分が関心を持つ課題、好きな学び方、毎週続けたい仕事を、応募先の実務と照らしましょう。
一つの業界を深く知りたいか
現場の専門用語や手続きまで理解し、「この業界ではなぜこの作業が必要か」を考えることが好きなら、Vertical SaaSの仕事に興味を持つかもしれません。特定業界に長く関わることには深さがあります。一方、その業界の変化を継続して学ぶ必要もあります。応募先がどの業界を対象にし、新卒が顧客の現場をどう知るかを聞きましょう。
共通の仕組みを見つけたいか
異なる企業の似た問題を整理し、多くの人が使える形にすることが好きなら、Horizontal SaaSの仕事に興味を持つかもしれません。ただし「汎用的」とは顧客を浅く知ればよいという意味ではありません。個別の事情を聞いたうえで、共通する部分を見極める必要があります。自分がその抽象化の作業を楽しめるか考えましょう。
顧客との距離を確認する
VerticalでもHorizontalでも、営業、導入、開発で顧客との接点は違います。特定業界を深く知りたくても、応募職種が顧客とほとんど話さない場合があります。業界をまたぐ課題を見たいと思っても、配属先が一つの顧客群を長く担当する場合があります。最近入社した社員の一週間を聞き、自分の希望と比べてください。
迷ったときの小さな例
大学のサークル運営を助ける仕組みを考えます。スポーツ団体だけに必要な大会登録や用具管理を深く作りたいか。どの団体にもある会計や連絡の問題を共通の機能で解きたいか。どちらに質問が増えるかは志向の手掛かりです。ただし実際の製品には両方の要素があるため、例だけで適性を断定しないでください。
働き方と不確実性
製品の変更速度、顧客の訪問、複数業界の学習、勤務地は会社と職種次第です。Verticalだから現場へ必ず行く、Horizontalだから在宅勤務が多いと決めつけず、募集要項と社員の実例を確認します。希望の業務へ配属されなかった場合の道筋も聞きましょう。
TechSuiteの公式事業ページには複数の生成AI関連事業が載っています。会社名だけで自分の適性を判断せず、応募する役割の顧客と仕事を聞いてください。向いている仕事は、分類名が魅力的な仕事ではなく、日々の課題へ前向きに取り組める仕事です。
自分で試せる比較課題
一週間だけ、興味のある業界の受付や申請の流れを公開資料から調べ、「どの人が何に困るか」を図にしてみてください。別の日に、複数の業界で共通しそうな承認や連絡の作業を三例集め、共通にできる部分と業界ごとに残す部分を書き分けます。時間を忘れて深掘りできたのはどちらか、分からない点を誰に聞きたくなったかを振り返ると、自分の関心が具体的になります。この作業で適性を測り切ることはできませんが、面談で尋ねる材料になります。
応募先へ持っていく質問
Vertical SaaSを候補にするなら、対象業界が変化したときに製品や社員がどう学ぶかを聞きましょう。Horizontal SaaSなら、異なる顧客の要望がぶつかったときの判断例を聞きます。両方に共通して、新卒が顧客の声に触れる方法、判断を提案できる時期、学びを支える人を確認します。答えが抽象的なら、最近の改善を一件挙げてもらうと比較しやすくなります。
避けたい思い込み
「業界知識がないからVerticalは無理」「幅広く興味があるからHorizontal向き」と急いで決めないでください。新卒時点で知らない知識は学べますし、幅広い興味だけでは製品の優先順位を決められません。難しい顧客の事情を理解し続けられるか、要望を整理する過程に興味が持てるかを重視します。どちらでも負担に感じる作業を一つ挙げ、その支援があるかを確認しましょう。
結論を急がないために
気になる製品が見つかったら、利用者向けの説明を読んで「誰の時間や負担を減らすか」を一文で書きます。そのうえで、営業、導入支援、開発のどの役割なら自分の関心を仕事にできるかを考えます。製品への共感と職種への適性は同じではありません。応募時点では仮説でよいので、選考で会う人の説明をもとに更新しましょう。
同じ分類でも会社ごとに顧客との距離は違います。気になる二社の若手社員の担当例を聞き、興味を持てた作業と負担に感じそうな作業を両方書きましょう。志向がまだ定まらないなら、初年度に複数の仕事へ触れられるかも判断材料になります。
参照した公式情報
https://www.ibm.com/think/topics/saas
https://techsuite.co.jp/business
確認日:2026-10-08
