複数内定を比較するときの表の作り方|新卒向け10項目
複数の内定が出たら、企業の知名度や給与だけで即決せず、自分にとって重要な条件を同じ表に並べましょう。表には「確認できた事実」「自分の評価」「未確認事項」を分けて記します。点数は考えを整理する道具であり、機械的に入社先を決める答えではありません。
1.仕事内容
最初の半年に担当する業務、成果物、顧客との接点を書きます。職種名だけでは一日の仕事が分からないため、現場社員や採用窓口に具体例を聞きます。やってみたい仕事が実際に含まれるかを確かめましょう。
2.配属の決め方
部署や職種が確定しているか、未定なら決定時期と基準を記します。希望を伝えたことと配属の確約を分けます。勤務地とも関わる場合は、どちらが先に決まるかを確認します。
3.顧客と事業
企業が誰のどんな課題を扱うかを公式情報から整理します。複数事業がある会社では、自分の募集区分がどの領域に関わるか確認します。事業への興味と、担当する仕事への興味を別々に評価します。
4.育成と相談先
研修の名称だけでなく、最初の業務を任せるまでの練習、レビュー、分からないときの相談先を書きます。先輩の一例を全員に共通する仕組みとして扱わないようにします。
5.評価の基準
一年目に期待される成果と、正式な評価制度を分けて確認します。数字、品質、顧客への効果、協働など、職種によって重視する点は違います。昇給の可能性も、将来の確約ではなく条件付きの見通しとして記します。
6.給与の内訳
月給、基本給、固定残業代、手当、賞与を別欄にします。賞与が変動する場合は、確実な金額に含めません。卒業年度、勤務地、職種ごとに自分へ適用される条件を使います。
7.勤務地と変更の範囲
初期勤務地と、その後に変わり得る範囲を確認します。通勤時間、転居費用、住居費も自分の生活に当てはめます。会社の所在地だけで判断しないようにします。
8.働く時間と休み
始業・終業時刻、休憩、所定労働時間、休日、時間外労働の有無を記します。「柔軟な働き方」という説明がある場合は、今回の職種に適用される条件を聞きます。
9.チームの進め方
誰と協働し、意見が違うときにどう決め、困ったときに誰へ相談するかを具体例で聞きます。社風という印象だけで点数を付けず、仕事の進め方として記録します。
10.キャリアの広がり
数年後に専門性を深める道や職種を変える道があるか確認します。一人の社員の経歴は実例として扱い、自分にも同じ道が保証されるとは考えません。まず入社一年目に得られる経験を重視します。
表を仕上げる手順
上の10項目を行に、内定先を列に置きます。各欄に出典URL、確認日、面接での回答者を添えます。自分にとって重要な三項目に印を付け、譲れない条件が満たされるか先に見ます。未確認の欄は質問に変え、公式の募集情報と採用時に示される条件を照合します。
点数を使う場合
五段階などで評価するなら、基準を先に書き、事実が確認できた項目だけ採点します。給与や勤務地のような生活条件と、仕事内容への関心を一つの点数に押し込まないことも大切です。結果が僅差なら、点数の差より、未確認事項と自分の優先順位を見直します。
入力例
例えば「配属」の欄には、「A社:職種確定、部署は入社前に決定/B社:職種・部署とも未定」と事実を書きます。その横に「自分は職種確定を重視」と評価を書き、B社の決定時期を質問として残します。「社風が良い」のような印象は別欄にして、根拠となった面談や見学の場面を添えます。
給与の比較で止まらない
月給が異なる場合、基本給、固定残業代、賞与、手当を分け、対象年度と勤務地を揃えます。確実な報酬と変動する見込みを混ぜません。所定労働時間や家賃などの生活条件も並べれば、額面の差が自分にとって何を意味するか考えやすくなります。
TechSuiteを表に入れるなら
公式新卒採用ページには卒業年度と募集区分ごとの条件が示されています。自分の応募区分だけを転記し、公式事業ページから関心のある顧客やサービスを整理します。面接で聞いた配属の見通しは、正式な条件と区別して記録してください。
まとめ
複数内定の比較表は、事実と希望を分け、重要な空欄を見つけるために作ります。10項目を同じ基準で確認し、最後は自分が納得できる仕事と条件を選びましょう。
参考・確認した資料
TechSuite「事業内容」
TechSuite「新卒採用情報」
厚生労働省「労働条件の明示」
確認日:2026-10-08
